GIBSONのピックアップ変遷❷
一見して形の似たギブソンオリジナルピックアップとP-90。
前回 お伝えした構造が違う件
具体的にはマグネット自体がポールピースになったオリジナルピックアップに対し
P-90は、長方形のアルニコのマグネット2本をシャシーの底に敷き、その間に磁性体のポールピースを挟みこむスタイルなんですね。1952年にデビューしたレスポールも基本この構造になってます。
下の画像はそれを模倣したコピー品なんだけど、やっぱり同じ構造。

そして、この固定カバーの形状の違いで「ソープバー」とか「ドッグイヤー」と呼称されるんです。
レスポールシリーズのみならずES175などにも使用されています。
基本構造がシングルコイルなのでハムノイズは出てしまうけど、先のオリジナルピックアップよりも
弦に近づける事が可能になった分、信号成分が多くなって実質的にハムレベルは下がって評判アップ!
そして、更なる高性能ピックアップを目指して、1950年代半ばギブソンの技術者セス・ラバー氏が
2つのコイルの反転位相によってハムノイズ相殺できるピックアップを開発して、これを特許(パテント)として出願する。
お待ちかね!パフ(P・A・F)登場となるわけです。
<次回へ続く>
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