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WORKSの項でも紹介してる修理の経過をこちらで紹介していきます。
ネックのヒビ割れは、ポッキリ折れた時よりも糊入れが難しいです。
理由は簡単、強度を出すためにしっかり糊を均等に奥まで馴染ませる必要があるのに
糊入れする隙間が全く無いからです。

先ずは、少しだけ割れている部分を複数の針を使って広げます。
この時、意図して塗装を残しておきます。
塗膜は、針の凸凹分の縫い代とでも言いましょうか圧着後の成形に一役買ってもらうためです。


複数の針を使い入る深さによって損傷部位を把握します。
少し痛々しいですが、しっかり固定するために割れが達した一番奥手前に
糊の出口穴8ミリを空けます(のちに補強ダボが入る穴になります)
中間位置の穴は空気抜きとして使い、ここも後に補強ダボを入れます。

圧入には脱脂してあるグリス圧入ノズルを使用。
接着剤(タイトボンド)を入れていきます。
たった2つのクランプですが、ネックの曲がり特性を利用して台固定します。
そしてクランプ時間はじっくり。

2日後にクランプを外し、糊のリリース用に空けた2つの穴にダボ(杭)を入れます。
ダボには、粘りを狙って8.1mm径の「竹」を用意しました。

さあ強度はしっかり出てるようだ。
次回は仕上げの下地と簡易塗装、そして修理のストーリーもお伝えしたいですね!
それでは〜

ー 続く ー

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